小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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帰化人(51) 小樽こだわりのライフスタイル

小樽を愛する小樽人の多さに感銘
熊谷 匡弘 氏
北海道開発局小樽開発建設部
地域振興対策室 室長
〒047-0002 小樽市潮見台1-15-5
TEL 0134-23-8035 FAX 0134-23-9901
kumagai-t22aa@hkd.mlit.go.jp



帰化経緯
 熊谷氏は昭和30年利尻生まれ。お父様が銀行員であったことから、根室・帯広・苫小牧など転勤で移動。苫小牧で工業高等専門学校に入学したと同時に、ご家族は小樽に転勤されたため、年に数回小樽に帰省したが、「館のケーキ」の鮮明な記憶以外ほとんどなかったという。
 以後、北海道開発局に就職され、旭川・札幌・岩見沢・留萌・稚内・帯広の勤務を経て、平成24年4月に小樽勤務の辞令により来樽。

職務内容
「北海道開発局の仕事は主に北海道のインフラ整備と管理ですが、私が配属された地域振興対策室では、地域振興に係る地域の情報を収集し、その情報を建設部内の関係する部署と共有することなどをしております。ですから時間の許す限り、後志管内を回っていろいろな情報を収集するようにしているのです。小樽では様々なイベントやシンポジウムにも参加し、おたる案内人基礎コースも受講し、『小樽學』もバックナンバー含めて購読させていただいています」
 小樽學主催側としては感謝にたえない自己紹介を賜った。
 本誌においても「地域インフラ」をシリーズで取材しているが、その中で、インフラというハードは、国や地域のありようというソフトを反映させるものであることを学んだ。熊谷氏の任務はまさに地域独自のソフト情報の収集であることを知り、「つながった」感を得た。
「たとえば小樽を含め管内では観光を大事にする方針を持っていますが、観光拠点へ行くまでの道路の状況や、自転車観光が増え、どのルートを利用してか、どういうところに不便を感じているかなど、道路に対するニーズを知ることが必要なのです。」

小樽観
「小樽に赴任した当時は、ウイングベイは大丈夫かなといった印象や、観光といっても夜6時以後に観光客を見ることもないことに心配を感じました。しかし、現在ではこれからの小樽を考えて活動されている方々の多さに驚いています」
 さすが目のつけ所が違う。状態を見ると同時に人を見ておられる。事実、小樽には運河を守る会以来72ものまちづくり団体が誕生し、様々な志を掲げて運動が蓄積され、まちづくり観光といわれるほど、まちづくり運動の果実は観光資源になってきている。
 さらにこれらを一つにするという求心力を持つ運動も誕生し始めてもいる。熊谷氏がお会いする人々がそういう関係者であることはうれしい限りだ。
「小樽は奥が深いとも感じますね。いろいろな疑問を持つと、その疑問に答える人がちゃんといるのです」
 たとえば小樽の観光資源の多くは歴史的資源であることを当の小樽人はよく知っている。この中から歴史的な謎を解明する人々も増え、答えが用意されているともいえる。この事実が「奥が深い」という印象になっているなら、小樽人はまだまだ歴史的な問題意識を持ち、解明し夢につなげる案内をすべきだと思える。

提案
「私は転勤族です。転勤族が赴任地へ来て早くて2年でまた転勤する場合もあります。そうすると深い小樽のいくつかを知った段階で転勤ですから、地元を理解したうえでの仕事としてはいささか不都合です。私たち公務員や銀行員も同様ですね。ですから赴任して間もなく、出前講座のような形で、転勤族を対象に小樽のいろいろなお話しを聞くことが出来ると、仕事を行ううえで非常に役に立つと思うのです」
 なるほど実にリアリティあるご提案である。
「小樽建設協会が創立60周年記念事業ということで地域インフラを考えるパネル展を開催していました。地域のインフラの歴史を再確認するという大変意味のあることで、すばらしいことだと思いました。若い建設業のスタッフが一生懸命アンケートをとるのも拝見し、業界の若手が頑張る姿も爽やかに感じましたし、希望を覚えました。建設業自身のPRよりも公共事業やインフラをPRする、実に粋なパネル展でした。」
 当パネル展も筆者が関わらせていただいた経緯もあり、このような評価をいただき、嬉しい限りだ。