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国際観光地づくり(24) 〜文化・習慣をコーディネートする〜

いただきます
しらとこずえ


 この言葉は英語で何と言うの?と多々聞かれる事がある。英語にはない表現がよくある。例えば「いただきます」である。「召し上がれ」や「この食べ物を頂ける事に感謝いたします」と言う表現はあるが、直訳はない。他に直訳がない表現は「お疲れ様」である。この言葉は相手が疲れている事を思って言う言葉であろうが、人生を楽しんでいる方にも「お疲れ様」と言う事が私には疑問に思う。相手を敬っているはずが、失礼に当たる事もあり得るだろう。勝手に相手は疲れていると思いこんでいるからである。
 何故そう疑問に思ったかは、やはり外国人の友人に質問されたからだ。何故挨拶に「こんにちは」を使わず「お疲れ様です」を言うのか、と。気付かされる一言があった。思わず私は、「文化である」と答えてしまった。良く考えると変な文化である。相手の事を勝手に自分の想像で創り上げてしまう、日本人の悪い癖ではないか?
 時代が急激に変化していく中、自分が変わっていかなくてはいけないはずが、相手がこうであろう、と勝手に決めつけて相手を変えようとしていくのは、自分が成長できない。自分が変わっていけば、周りが気付いていくはずだ。私は最近多くの方からの助言、そして海外へ遠征に行く度に学んだ事である。
 時代が変化している事に気付くのも、ちょっとした一言を知る事で変わっていく。毎日使う「いただきます」が英語にはないのを知る事で、また新たな発見や違う考えが見出されるであろう。「いただきます」を言う度に今日はどんな新しい発見があったかを考えると日々進化できるのではないか。日々楽しい人生を送れるであろう。