小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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意匠(28) 

小樽軟石


北の誉酒造の石蔵
北の誉酒造の石蔵

旧右近倉庫の木骨石造倉庫
旧右近倉庫の木骨石造倉庫

石造
 平成18年3月発行の「小樽市指定歴史的建造物一覧」には71件の概要が記されている。この中で「石造」「木骨石造」が21件を占めている。また煉瓦造・木造・鉄筋コンクリート造であっても土台や門、あるいはキーストーンとして石が使用されている歴史的建造物が多い。小樽の歴史的建造物には「石」が多用されていることが特徴といえる。

小樽軟石
 この「石」の中でも多いのは「小樽軟石」と呼ばれる凝灰岩だ。これは支笏湖を形成した火山活動で札幌周辺に堆積した火山灰が固化したものといわれている。明治4年に開拓使のお雇い外国人であったトーマス・アンチセルが札幌の石山地区で発見したことは有名で、「札幌軟石」とも呼ばれる。「小樽軟石」「札幌軟石」との区別は採掘される地域の相違のようだ。小樽では天狗山麓、奥沢、桃内の桃岩、石山周辺、手宮でも採掘された経緯がある。このうちの手宮とは手宮洞窟をいい、石工の長兵エが古代彫刻を発見したのは、ここで小樽軟石を採掘していたことが分かっている。

木骨石造
木材で骨組みを建て石材で外部を囲った造りを木骨石造というが、小樽固有とまではいえないにせよ、小樽には実に多い。明治19年頃の居H野、同20年の金子元三郎商店を皮切りに、明治20年代〜末期に盛んに建てられている。平成4年の日本建築学会北海道支部の調査では、主な歴史的建造物508棟のうち80棟が木骨石造であった。同じ木骨石造でも物流基地であった港周辺には「倉庫」として、その他は「蔵」として健在である。