ミュージアム
おもしろ撮影館
〒047-0024 小樽市色内1-2-17
TEL 0134-31-1122
FAX 0134-31-1112
株式会社 石原プロモーション
平成3年に「石原裕次郎記念館」が小樽に誕生し、小樽が観光都市へ邁進するにあたって大きな貢献をされたが、今度は映画の撮影技術を使ったエンターテイメント館「おもしろ撮影館」が平成24年4月25日にオープンした。オープンには石原まき子会長、渡 哲也氏、館ひろし氏、神田正輝氏らがテープカットに駆けつけた。
石原裕次郎記念館の館長をつとめる浅野謙治郎氏(石原プロ執行役員)が新館の館長を兼務されるのは、浅野氏が長年アイディアを温めていた提案者でもあるからだ。
裕次郎が小樽の藤幼稚園を卒園し、稲穂小学校に籍を置いていたことは有名だが、背景は父・潔の勤務していた山下汽船出張所が小樽にあったことによる。
山下汽船は昭和39年に新日本汽船と合併し山下新日本汽船、平成元年にはジャパンラインと合併しナビックスライン、平成11年には大阪商船三井船舶と合併し株式会社商船三井となっている。
石原 潔は昭和11年に小樽出張所主任となり、同18年に神奈川県逗子市に転居する8年間家族と小樽にいた。当時の山下汽船小樽出張所は現在の協和浜ビルにオフィスがあり、その隣におもしろ撮影館があるのも因縁が深い。
越後商人の雄であった高橋直治は小豆の買い占めで、日清・日露で味をしめ、第一次世界大戦で大儲けする。昭和46〜48年にかけて臨港線工事の延長で壊された有幌倉庫群の多くは高橋倉庫であったが、おもしろ撮影館が入居した倉庫も、残る高橋倉庫の貴重な存在である。
太平産業、グラスシップ、海鳴楼を経て今日に至る。
「館内にはかくしキャラも含めて20の造形物があり、各シーンの中に83の宇宙人とUFOが潜んでいます。子供達はこれを探すのにとても楽しそうですね。また各シーンにはアングルを考えてカメラの設置台も用意していますのでカメラ持参で後から二倍楽しむこともできます。またエベレストを直滑降で滑った三浦雄一郎さんを撮影した1,600oの大型カメラも必見ですね。私は石原プロで『大都会』や『西部警察』などのロケに深く関わってきましたが、いつか機会があったら映画撮影の裏話などを小樽の皆さんにも聞いていただければと思っています。今ではCGで映像を高度に加工する技術が発展していますが、アナログの最先端技術には撮影スタッフたちの影の苦労がいっぱい詰まっていて、映画好きの方でなくても驚きの秘話が満載なんですよ」
石原裕次郎記念館兼おもしろ撮影館館長の浅野氏は楽しそうに説明してくれる。秘話をいくつか聞かせていただいたが、実に興味深い。浅野館長の体験された秘話は小樽の財産ともいえる。
営業時間
●6・7・8月 9:00〜19:00
●1〜5月・9〜12月 9:00〜18:00
入場料
大人 1,000円
小人 500円