小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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文化素材(1) まちづくり運動


サマーフェスティバル
サマーフェスティバル

ポートフェスティバル<写真協力 志佐 公道>
ポートフェスティバル<写真協力 志佐 公道>

はじめに
 地域の文化とは何か。小樽にそれがあるか。そんな問題意識を抱いたことがこのシリーズの動機だ。その尺度として他の地域と比較して、小樽に多いものに焦点を当ててみた。

まちづくり運動
 まちづくり運動の動機は「小樽をこうしたい」「小樽にこれがあれば」など小樽に対してなんらかの志を抱くことで始まる。左記列挙は筆者がここ35年間で確認した団体であるが、この中で「始まった年度」しか記載されていないものが52件存在する。活動を休止しているものもあるが解散宣言はしていない。小樽より大きな横浜は1986年0件、小樽より小さな蘭越では2010年5〜6件だから、52件は異常なほどの多さだ。
 なぜ小樽にはこれほどまで多くのまちづくり団体が存在するのだろう。
 行政にはまかせられないのか、志が芽生える土壌が豊かなのか、あるいは暇なのか、あるいは多忙にするためなのかはわからないが、様々な要因がからみあっているだろう。
 これら52件の人事は高い率で重複している。一人がいくつかの団体に所属しているケースだ。
 また全国的なケースでの小樽の特長は民間発信が多いことだ。こういった特徴を持ちながらの52件の存在は、結果的に「都市規模の塩梅」ということもいえる。札幌のような大都市では「それがどうした」と歯牙にもかけられず、小さな町や村では「人が足りない」と相手にされない。小樽の中小規模では充分ニュースとなり、期待も寄せられる。
 暗いニュースばかりの昨今では実に貴重だ。また期待が寄せられるのは期待するほど落ち込んでいるからだ。

まちづくり観光
 小樽観光は「まちづくり観光」といわれる。小樽市の観光振興計画書にもこの言葉が明記されている。なぜなら、左記67件のまちづくり運動が、結果的に小樽の観光資源を発掘・育成してきたからにほかならない。諸処のまちづくり運動が観光資源の発掘・育成を目的とした場合もあるが、これも含まれていることに間違いはない。もっと正確にいえば、まちづくり運動は地域文化をつくり、地域文化は観光資源にもなっているという構図だ。

ビジネスと運動
 運動に従事してきた人々と、ビジネスに従事してきた人々は異なるケースが多い。ちなみに運河埋立を推進してきた倉庫業者は、運河保存運動で価値が上がった倉庫を倉庫業ではなく不動産業で再活用するケースが多いことでもわかるだろう。こういう極端な事例は別としても、金にならない運動のおかげで金になるビジネスが生まれる関係があることは事実だ。

52団体
 現在のまちづくり団体52件は、恐らく小樽が都市として再生できる最後の砦かもしれない。足掻き藻掻きながらも藁をもつかむ気持ちで、起死回生を期している。しかし一方では、やがて降りてくる地方主権時代の受け皿に一番近い特徴でもある。志があるないで全く異なる。志があれば苦労が相殺されるが、なければ苦労は苦労でしかない。まちづくり団体が地方に降りてくる主権業務のどこからどこまでを担えるのかという議論がそろそろあってもいい。
 まちづくり運動は地域文化を創出し、その成果は観光資源になり、まちづくり運動ノウハウは地方主権の受け皿にもなっていく。

01 小樽運河を守る会「小樽運河の保存」1973-1984
02 ポートフェスティバルインオタル実行委員会  「運河周辺のポテンシャリティを表現」1978-1994
03 小樽青年会議所 「歩こう見よう小樽ふるさとへの路」1979-1992
04 小樽ルネサンス21「新産業革命」1982-
05 小樽市民会議「行政と民間の橋渡し」1982-
06 小樽国際音楽祭「国際的なクラシック音楽の祭典」1985-2005
07 小樽天狗山まつり「天狗山の活性化」1986-
08 小樽ウィンターフェスティバル「小樽冬の祭典」1985-1997
09 小樽再生フォーラム「運河保存の精神継承」1985-
10 オタルサマーフェスティバル実行委員会「北のウオール街のポテンシャリティを表現」1986-1994
11 能に親しむ会「岡崎家能舞台と能の復興」1986-2006
12 小樽ワインカーニバル「ワインによるまちづくり」1987-
13 後志群族秋の収穫祭DOSA実行委員会「後志地域の独自性による活性化」1989-1993
14 小樽運河ロードレース「健康増進」1989-
15 小樽いか電まつり実行委員会「手宮地区の活性化」1990-2011
16 なんたる地域振興実行委員会「南小樽地区の活性化」1990-1996
17 松前神楽保存小樽後援会「伝統芸能の維持」1992-
18 小樽職人の会「職人技術の復興」1992-
19 小樽フロンティア21「北海道鉄道発祥の意義の普及」1993-
20 北海道中小企業家同友会小樽支部 青年経営者懇談会「小樽の歴史小冊子」1993-
21 小樽塾「商都小樽の復興 平成の遣唐使」1995-
22 小樽灯りの市「硝子のまちづくり」1996-2010
23 小樽まちづくり協議会「旧手宮線の活用を提案」1996-
24 小樽観光誘致促進協議会「小樽観光の振興」1998-2007
25 小樽雪あかりの路実行委員会「小樽の冬の風物詩」1998-
26 廣井勇・伊藤長右衛門胸像帰還実行委員会「歴史偉人の顕彰」1999
27 音座なまらいぶ小樽「バンド活性化」1999-
28 小樽・鉄路・写真展「写真と手宮線によるまちづくり」2000-
29 NPO法人潮騒の街おたる「水辺を生かしたまちづくり」2001-
30 内山賞の会「後志のまちづくり支援」2001-
31 後志飲食祭「後志の食文化発掘」2001-2002
32 NPO法人ゆらぎの里づくり協会朝里地区のまちづくり」2001-
33 NPO法人北海道職人義塾大学校「職人技術の伝承」2001-

34 小樽鉄道写真展「露天会場による写真展」2001-
35 NPO法人小樽トラスト「歴史と文化のまちづくり」 2002-
36 NPO法人小樽・朝里のまちづくりの会「朝里地区の活性化」2002-
37 小樽観光ガイドクラブ「小樽観光のガイド」2002-
38 小樽おもてなしボランティアの会 「小樽観光ガイド」2002-
39 後志フードフェスティバル「後志の農業と料理人による地産地消」2003-
40 小樽はしご酒大会「夜の花園活性化」2003-
41 NPO法人歴史文化研究所「歴史を未来の資源に」2004-
42 舫実行委員会「港の活性化」2005-
43 後志鰊街道普及実行委員会「後志広域観光プログラム」2005-2007
44 小樽教育旅行誘致促進実行委員会「教育観光プログラムの創設」2005-
45 小樽さくら祭り「花園銀座街夜の活性化」2005-
46 後志・小樽ハエヌキ音楽祭実行委員会「北海道サウンド創出」2006-
47 後志収穫祭「地産地消促進」2006-
48 小樽観光大学校「観光人材育成」2006-
49 北海道中小企業家同友会しりべし・小樽支部政策委員会「地域貢献型ビジネスモデル創造」2007-
50 榎本武揚没後100周年記念小樽実行委員会「歴史の顕彰」2007-
51 北海道千年の森プロジェクト「小樽の主木であるミズナラなどの広葉樹を植林」2007-
52 小樽祝津にしん祭実行委員会「鰊を素材にした文化経済の活性化」2008-
53 小樽ワークス「坂牛邸の再生とアートなまちづくり」2008-
54 旧岡崎家能舞台を生かす会「能舞台利用促進と再建」2007-
55 たなげ会「祝津の活性化」2008-
56 小樽遊幻夜会「振興芸術と和の文化」2008-
57 NPO法人北海道鉄道文化保存会「鉄道文化のまちづくり」2008-
58 小樽産しゃこ祭(小樽観光協会)「小樽産しゃこの付加価値」2005-
59 現代版北前船プロジェクト「北前船ビジネスモデルから地域間交流」2009-
60 小樽伝統文化の会「伝統文化のまちづくり」2009-
61 小樽浅草橋オールデイズナイト「オールデイズナンバーとまちづくり」2009-
62 小樽がらす市「手宮線と硝子のまちづくり」2009-
63 手宮公園桜再生プロジェクト「桜の保守」2010-
64 北海道ジャズ「ジャズとまちづくり」2010-
65 堺町にぎわいづくり協議会「堺町活性化と浴衣文化促進」 2009-
66 小樽ロングクリスマス(小樽観光協会)「冬場観光活性化」2010-
67 小樽AKYプロジェクト48「あんかけ焼きそば普及」2010-