小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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意匠(18)

曲線


オーセントホテル
オーセントホテル
小樽の中の曲線
 小樽の造形物を注意して見ると、曲線形のものが散見できる。新しいものではオーセントホテル、古いものでは運河、旧日本銀行小樽支店、旧北海道拓殖銀行、産業会館、水天宮海側の石造り階段、旧日本郵船玄関と窓枠、石造倉庫のアーチ文様などだ。

旧日本銀行小樽支店
旧日本銀行小樽支店
曲線造形
 建物における曲線は、木材建築の歴史が長い日本では遅く、石材や煉瓦建築の歴史を持つ古代ローマ時代に端を発するといわれている。その契機は窓の上げ下げをスムーズにするため、また材料の重さを分散するためにアーチ状にして、キーストーンと呼ばれるクサビで補強したことによる。
 こうして曲線的な造形が使われ、古代ローマではドーム(円形)が公共建築に使用されるようになった。

旧日本郵船小樽支店
旧日本郵船小樽支店
小樽運河
 小樽運河は海岸線にナラって沖を埋め立てたために、曲線を描いていることが美しさの特徴といわれている。曲線は先の見通しがきかないことから、予期せぬ物語が待ちかまえている。

水天宮海側の石段
水天宮海側の石段
街の中の曲線美
 建物は圧倒的に直線的な造形が多いが、ふと曲線の造形を目にするとなぜがホッとする。なめらかで優雅な気持ちを与えてくれる。世界的にも曲線的な造形が少ないなら、小樽の新たな建築に多用することにより、街並みがさらに特徴を備えるのではと思う。