小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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地域資源活用ビジネス(24) 小樽独自のビジネスモデル

おたる巽鮨
有限会社 たつみ
E-mail:tatumi1@rose.ocn.ne.jp
http://www.tatsumi-sushi.jp/

本社事務所
〒047-0022 小樽市松ヶ枝1-37-18
TEL:0134-22-0166 FAX:0134-22-0166
花園店
〒047-0024 小樽市花園1-1-6
TEL:0134-25-5963 FAX:0134-22-8989
堺町店
〒047-0027 小樽市堺町3-15
TEL:0134-31-5963 FAX:0134-21-5963
麻布十番店
〒106-0032 東京都港区六本木5-11-25
TEL:03-5474-5963 FAX:03-5474-5964


社長 佐藤 好美氏
社長 佐藤 好美氏
沿革
 小樽の寿司屋通りの名店日本橋で修行を積んだ佐藤好美氏が、独立して平成4年に寿司屋通りの一等地角に花園店を開店。同12年に堺町店、同18年に東京麻布十番店を次々に開店。仲買から道内産の新鮮ネタを仕入れ、活きの良さと独自のサービスで発展してきた。

独自サービス
 小樽市内に100店舗以上ある寿司店でも、唯一のサービスとして、花園店で劇場型握り体験設備を備えている。個室の体験部屋に入ると、いきなり襖が全開され、「いらっしゃいませ!」と活きの良い大将佐藤社長が満面の笑みを浮かべて登場。体験者はこのシーンですっかり心を奪われ、吸い込まれるように大将の話に傾聴。大将の手元には大きな調理台に一口サイズにきざまれたネタが並び、手際よく握りの指導が始まる。この指導がお堅い指導とは打って変わって、ユーモアや色気を交えて実に楽しい。体験はマンツーマンで大将のお隣に陣取り、直接ご指導を仰げる仕組みだ。
 握りを体験する客もまたステージの主役となり、部屋からの聴衆の注目を浴びる。聴衆は自らの出番のために凝視、失敗で笑いを浴びても、大将がそれを補うフォローをして、輪を掛けた笑いで恥も心のネタに相殺される。このアドリブの絶妙さはほぼ芸術に近い。

専務 武田 賢一氏
専務 武田 賢一氏
武田専務の話
 開店以来補佐役となり堺町店を任せられている専務取締役の武田賢一氏はこう語る。
「食事に上下はありません。どなたでも平等に接しています。地元でも観光客でも外国人でもです。その平等を保つために私自身が努力をすればいいと考えています。たとえばカウンターに座られた方でも、コミュニケーションを求めない方もおられますし、また求められる話題についての勉強も欠かせません。中国人ですと筆談でだいたい意味がつかめます。ネタの勉強、小樽の勉強、そして時事に対する考え方など、全てにおいて前向きなお話しをすることを心掛けています。とくに今回のような大震災が起きるとつくづく感じますが、やっぱり元気を込めた握りが大切ですね」

堺町店外観
堺町店外観
堺町店
 さらに武田専務は「堺町は日中は多くの観光客で賑わいますが、夜は閑散とし開店しているお店も少なくなります。地元のお客様がこの閑散をあえて狙って宴会のお申し込みをくれるようになりました。市街地の宴会と違うのは知り合いに会わないという利点があるのですね(笑)。ほぼ貸切であずましいのでしょう」と語る。
 かつて小樽に光亭という料亭があり、そこの廊下は迷路のように、入る客と出る客が会わないような仕掛けがされていたと聞く。堺町は観光客で市民が行かないという盲点に潜在的な市場と資源があるようだ。

風評被害
 巽鮨もまた観光自粛・宴会自粛による大きな影響を受けている。単月で8割減、これが数ヶ月も続けば死活問題だ。
 自粛ムードが蔓延しているが、自粛の定義や範囲を誰が規定できるのか。人は極論すれば無駄なことをしたいから日々1円でも節約する仕事をする。飲食に散財するのも、芸術作品を鑑賞するのも、旅に出かけるのも、働き甲斐であり、生き甲斐なはずだ。決して最低限の衣食住に留まりはしないし、この原理で経済が動いている。
 無論宴会も同様に元気の元だ。あえて自粛としても、元気のあるものが元気を失う自粛であってはならない。