景観
小樽市まちづくり推進課
〒047-8660
小樽市花園2丁目12番1号
TEL 0134-32-4111
小樽市の景観行政
小樽市では、まちづくり熱、観光熱の沸騰や、市民の誇りを喚起する世論から景観に向けた、様々な指定や選定を行っている。
歴史的建造物の指定
昭和60年から、大家倉庫や魁陽亭など65軒の歴史的建造物を指定。
都市景観賞の選定
昭和63年から、小樽の歴史と風土に調和した都市景観をつくり出している建築物やイベントなどを表彰することにより、都市環境の向上とまちづくりへの関心を高めることを目的に選定。現在、小樽運河工藝館や小樽運河散策路、小樽雪あかりの路やおたるいか電祭りなど58件を選定。
保存樹木等の指定
平成5年から、龍徳寺の夫婦イチョウや恵美須神社のクワ・イチイなど7つの「保存樹木等」、小樽稲荷神社のクリ・ミズナラや住吉神社のハルニレなど5つの「保全樹林」を指定。
八区八景の選定
平成8年から、八景を通じてその地区の景観特性を理解・保全を促し、地区の個性を生かした快適で魅力ある景観づくりを推進するため、市内64ヶ所を選定。
景観条例の制定
平成21年から、「小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例」を改正し、たとえば「このような歴史的な秩序ある地区にそんな露骨な建物を」という問題意識を、景観を重んじた審議(景観行政団体)にかけて景観変更命令を行える条例が制定された。
平成4年 小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例制定
平成16年 景観法公布
平成21年 小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例全部改正
自然は別として人工の景観は、そのまちの都市形成過程で育まれる。小樽の場合は、商業面の変革を推進した近代化遺産、ビジネスチャンスに競うように建てられてきた近代建築、坂道を切り開いてきた凹凸、狭い土地の有効利用としての路地など、地の利・不利や時の運・不運を糾ってきた人々の生き様の結晶といえる。そしてこの結晶が小樽を観光都市に仕向けてくれた重要な資源になっている。
美しくありたいと思うのは人間ばかりではなく、まちもまた人間集団なら同じ人格を持つ。表層だけ美しくても中身が伴わなければ味もでない。小樽は幸運にも得難い観光都市となり、表層のコーディネートや住民への意識の浸透を図る公的任務も故に重い。なぜなら観光の魅力の中で景観が果たす役割が大きいからだ。
住民の意識においても、行政の政策においても、小樽の景観は重要な教育課題だ。
あなたの愛でる景観
移民による都市形成過程で独自の景観を築き、それを尊重した景観コーディネートを市が働きかけている。この民と官とのキャッチボールは今度は市民が受け、市民一人一人の「私の好きな景観」を創造したり提唱する番だろう。