小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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国際観光地づくり(23) 〜文化・習慣をコーディネートする〜

忍耐強さ
しらとこずえ



 先日アメリカへ行った時の事だ。一緒に行った友人が突然「忍耐強いと言われているのは日本人じゃなかった?」という疑問である。確かに聞いた事はある。「最近の若者は…」と良く言われている問題に、列に並んで待っていられない、じっとしていられない、すぐどこでも座る等と言った事が問題視されている。友人が突然疑問に思ったのもその点からであった。
 日本人は忍耐・我慢強いと言われた時代は戦後まもなくで終わってしまったのではないだろうか?物がない時代が当たり前であったので、我慢をして次を考える。と言う時代であった。しかし今は情報も物も溢れ出している時代であり、我慢も去ることながら、やる気さえもなくしている人が多い時代になった。特に仕事の意欲に対する20代~20代の方達に驚かされる。
 今回のアメリカでは、その忍耐・我慢と言う部分に驚かされた。三車線・三車線の道路に横断歩道があるが、信号機はない。道路の脇に旗が置かれている。それを持って渡り始めると、自然と車は止まってくれる。無理に行こうとする車もいない。また、アメリカ国内は右折が赤信号であっても基本いつでも曲がる事ができるが、人が横断歩道を歩き始めた事が見えて、且つ車が曲がってもまだ人が追いつかない距離であってもずっと渡りきるまで右折をせず待っている。
 友人はこれらの道路交通を見て、そしてレディファーストであるドアを開けて次の人が来るまで待ってくれる等の親切さが「忍耐」と言える。と言っていた。確かに2、3秒で済む事さえも待てない日本人が増えてきているのではないか。海外から学ぶ事が沢山ある。