小樽の皆さま、小樽出身の皆さま、小樽ファンの皆さまへ! 自立した小樽を作るための地域内連携情報誌 毎月10日発行
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意匠(37)

時計


小樽公園のソーラー時計
小樽公園のソーラー時計

札幌時計台
 俗称札幌時計台は1878(明治11)年に札幌農学校演武場として建設されたが、鐘楼を設置して鐘が吊るされていた。綱を引いて鐘を鳴らす仕組みだったが、時報の正確性に欠くことや振動により実験に支障をきたすことから1881(明治14)年にら塔部分を新築し、ハワード製の時打重錘振子式四面時計(製造番号738)が設置された。

電気時計
 稲穂の第二大通りに和田時計店があるが、これが戦後間もなく設置され、分銅を毎日昼夜2回、手で巻く作業をともなわれたという。25年ほど前からは電気時計に改造されている。

蒸気時計
 小樽にも時計台に劣らないシンボルとしての蒸気時計がある。1994(平成6)年に設置され、今日では小樽観光のシンボルになっている(35号参照)。

ソーラー時計
 2001(平成13)年には、小樽みなとライオンズクラブの創立40周年記念事業として、小樽運河浅草橋街園に設置された。
 また2008(平成20)年には小樽ロータリークラブの創立75周年記念事業として、両面型のソーラー時計が小樽公園こどもの国ゾーンに設置された。

不思議な雰囲気
 昭和後期に時計が安価になり、雑貨店でも販売され、またラジオ・電話機・パソコンはもちろん、携帯電話にも時計機能が設置されてきた。だが、外部にある時計には、内部や身につける時計が気にすべき経過時間である他に、不思議な雰囲気が漂う。「ホッ」としたり、「ファンタジー」を感じたりする。それはエクステリア(外観)ではあるが、心のインテリア(内観)に通じる抜け穴のような働きだ。小樽にはお似合いの意匠ではないか。